
下水図面の書き方での検討事項はなんだろう?
という疑問におこたえします。
はじめに結論
深さと位置とメインと枝と立上り管種
です。
この記事では
- 排水設備の図面の書き方がわかる
- 排水計画の基礎がわかる
- 排水設備工事責任技術者の独り言がきける
下水の排水設備に運よく?配置された役所の新人さん、サブコンの新人施工管理さん
ゼネコンの新人設備担当さん、設計やさんの新人さん。水道屋さんの新人書類書きさん
手元で働く水道屋さんの新人職人さん
そういう方へお伝えできる範囲でお伝えできればいいと思います。
この記事の内容
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- 下水図面の書き方での検討事項は深さと位置
- 下水図面の書き方での検討事項メインと枝と
- 下水図面の書き方での検討事項立上り管種
スポンサードリンク下水図面の書き方での検討事項は深さと位置
結論は出てますが、下水図面で一番初めに検討するのは深さと位置です。
なぜなら、どんなに立派に計画をしても、「流せないと意味がない」からです。
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- 計画レベルなので、現場での再度の懸念事項の洗い出しと調整は発生する前提ですが、潰せるものは事前に潰すのが計画段階でのやることだからです。具体的には
・下水道台帳での公桝の位置と深さを確認
・現地での公桝の位置と深さを確認・下水道台帳での下水道本管の位置と深さを確認・現地での下水道本管の位置と深さを確認がはまりとなります。
まあ、いいジャンとりあえず
- φ100VUで土被り
- 20センチで一番奥から配管して、
- 公桝っぽいのあるからさー、最後にあれー?たんないやーとなったら、
- 上に言えばいいしという方法もアリ?かと思いますが、下水図面の書き方での検討事項は深さと位置(固着箇所≒公共汚水桝)を確認
- するといいですよという話です。
下水図面の書き方での検討事項メインと枝管の径
下水図面の書き方での検討事項メインと枝管の径
・(外回りの)メイン管→枝管を拾って公桝へ流れていく枝管よりも径の大きい管
・(外回りの)枝管→屋内(たてもの)から外回りに出てメイン管(主管とか横引きの管)へつながるメイン管よりも径の小さい管
これ以外にたてかん、屋内の主管、枝管、通気管、雨どい、などがある
なぜなら
器具(衛生器具)からでてくる排水、雑排水などの汚水と雨水を流して排出する必要があるからです
(雨水を宅内でどこまでどうするという話はまた後日)
具体的には
・枝管<メイン管です
・排水人口や合流(雨も流す)の場合は雨水の排水面積によりメイン管の径は決められています
※設備手帳や下水道管理者の要綱などを役所で
- 取り寄せるもしくは排水設備責任技術者のテキストなどで確認してください・結局施工者が桝と管材を購入して配管する必要があるのでその見積もりにも施工可否にも影響する部分となります・当該エリアの雨水の処理により、宅内どこまでを合流、分流かにより、メイン管枝管の径も変わります・メイン管枝管を何mまで配管していいか?というルール(原則管径の120倍(メイン))が下水道管理者で決めてますので
そちらも必要な情報となります。まあ、指定店ないし、職方だし100でOKとりあえずやっとけばいいしょ?と配管後、下水道管理者から直せ!と言われる
まあそれもあるよねー
というのもアリ?ですが、事前に計画しておくといいかもしれませんね
- 。
で具体的には
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下水図面の書き方での検討事項立上り管種は
最後は管種(かんしゅ)です、管の種別のことを意味します。
大体VPかVUで話は終わりなのですが、
大きい建物の屋内の配管ですとFDP(耐火二層管)は耐火VPなども出てきますが
VPとVUの塩ビ管で話は終わりがちです。
ではVPとVU管がどのように違うかといいますと
管の厚みです。
VP>VUという形でVUのほうが肉厚が薄くなります。
対してVPは肉厚管と呼ばれる
なので、丈夫さでは
VP>VUです。
ただしその分重さも
VP>VUなので、
施工性は
VP<VUとなります。
下水の図面で役所によりますが、外回りのみの場合はいいのですが(東京23区)
そうでない下水道管理者さんもいますので、
屋内の配管を書く場合も多いです。
その場合は、
たてかんに先ほどお伝えした耐火二層管や耐火Vpなどを使うケースがあります。
なぜかといいますと、
各階のたてかんの貫通部分から、もし火事がおきたときに火が燃え広がるのを防ぐ必要が
あるので、耐火の管材(管の材料)を使用する決まりがあるからです。
防火区画の貫通処理
などといいます。
建物の配管ルールでもあるのですが、防火区画の貫通時の1m以内の部材は耐火であること
などと決められているのです。
なので、鉄骨、鉄筋造はもちろん、木造でもアパートなどは耐火の管材を使うケースがほとんどです。
関連記事もありますのでよろしければどうぞ図面のみかたも書いてます


