下水道の地盤高とかいろいろあるみたいで、
建築の図面だけで見ればいいのかな?
そもそも何基準なんだろう、下水道局のいうことも聞かないといけないし
よくわからない。
という疑問をもつかたもいると思います。
本記事の内容
-
- 地盤高ざっくり3種類ってなに
- 地盤高3種はとこんなことの用途で分けられる下水が流れるまでの検討事項として必要
- 3種の図面は基準までバラバラです。
地盤高ざっくり3種類ってなに
3パターンあるのですがそれは。
- ・建築図面 BM(ベンチマーク動かないもの建築の設計が決める)地盤高基準
(物件近くの動かないものマンホールなど)現場で養生テープでBMとか張られていることが多い - ・宅内排水設備図面 公共汚水桝の地盤高基準
- ・下水道本管の下水道台帳図面 管底 TP(東京湾平均海面の地盤高基準)
です
なんでバラバラなのかは私が知りたいこの世界の永遠の謎、1つの部材とったって
呼び名がバラバラとかと同じ慣れて
具体的には
単純な言葉としては「地面の高さ」でいいのですが、
現実にはGL-(マイナス)〇〇mmとか、GL+(プラス)〇〇㎝ですとか、
GL±0とか(基準の場所)などがあります。
下水道台帳などでは
T.P.2.34mなどいう表記などで見ることが多いと思います。
単位もバラバラですね、なんのいたずらか。。
- GL→Ground Level,Ground Line
- TP→Tokyo Pail(オランダ語水位基準面)
- BM→Bench Mark(マンホール近隣など動かないものを基準とする)GL=BM-300とかBMから+300が基準地盤面ということ
地盤高3種はとこんなことの用途で分けられる下水が流れるまでの検討事項として必要
なんでかと聞かれると、用途と目的が別だからです
なぜならば、3つともそれぞれの高さ(深さ)を地盤高という表現で
表しているから。
補足にもなるのですが、
- 建築図面
- 排水設備図面
- 下水道台帳(図)
排水設備図面作成には建築図面と下水道台帳図面が必要です。
下水道台帳図面が無くてもいいですが、公共汚水桝があるばあい深さの確認
が必要です。
- 下水道局:下水道台帳(ネット閲覧可能な下水道管理者もある)
- 建築さん:建築図面
公共汚水桝の無い場合は下水道台帳図面で本管の土被りから、
接続可能か不可能かを検討する必要があります。
ここ大事
なぜなら
- 本管の土被り深さ+管径+管圧*2<ますの深さ
だと流れないからです
- 本管の土被り深さ+管径+管圧*2>ますの深さ
ではじめて宅内の排水が流れるようになりますこれを
自然流下
といい、排水設備の基本となるからです。
排水設備図面というのは宅内の下水をどう流すか?という図面です。
3種の図面は基準までバラバラです。
分け方は個人により、いろいろでしょうし、意見も分かれるところだとおもいます。
でもこの3つが主なものでしょう。
・建築図面:当該地での建物と宅内仕上がりの地盤高の上下の情報が必要ですし
・排水設備図面:最終固着箇所の公共汚水桝基準での地盤高の情報上下が必要ですし
・下水道本管:流下方向と地面でどのように流れ、排水施設へ向かっているかの情報が必要です
※下水道だと地盤が上がっていっても配管は下がることも当然あります
「必要な情報によりその地盤高の基準点はことなります」ここ大事
宅内の一戸建ての排水の施工をされるかたはそこまで毎回シビアにレベラーで見ない人も
います。そういうかたは基礎の天端からマイナスいくつが外回りの仕上がり高さかを
基準に配管されるかたもいるようです。
宅内ですと、仕上がり高さが一定でないことも当然ありますから、注意が必要です。
RC鉄筋だとレベラー使わないと安心できないと思いますが。人それぞれなので
下水道本管の図面である下水道台帳では東京などではTP(東京湾の平均高さを0)からの高さが書かれていますし、
排水設備の図面では接続する公共汚水桝を0とした基準で書かれていますし
建築図面の配置図などでは、現場近くのマンホールBM(ベンチマーク)基準で書かれています
なので、何回もいいますが、使い分けとして3つあるということになります。
なので道路の掘削だけでしたら下水道台帳基準の地盤高の理解だけでもいいのですが、
宅内排水設備の計画や、宅内の排水の施工の設計や施工をするばあいは3種類とも
覚えておいたほうが損はないでしょう。
結局〇を流すには3つへの理解が必要だからです。
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