ドロップ枡ってあるらしいけど、
いったいなんだろう?
どうなっているんだろう?
という方向けへの記事となります。
この記事ではドロップ桝の構造や
使う場所などがわかります。
図と簡単な解説で塩ビのますの説明です
初心者向けですが、排水の段差のある場所での
配管の工夫が知ることができます。
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はじめに結論
- 地盤の落差を解消するます
- 立下りと継手で配管(ますとしてはじめて成立する)
- 底部有孔ますともいう
本記事の内容
- ドロップ枡の仕組みは
- 落差と最小落差
- 排水設備のドロップ枡は
ドロップ枡の仕組みは
断面でみると「タテT字」に配管が可能です。
通常は「ヨコT字」にますはいける(設置します)
が、ドロップ桝はタテT字に設置されます。
なぜなら「落差」(≒段差)のある場所に設置されるからです。
ますのドスンと落ちた部分の
「ドスン」の部分です。
ドロップ桝はだいたい塩ビでこのようなかたちでできています
落差のあるところへドスンと排水を落とすので
タテのT字になります。
排水は図のように「よこから入って」
「下へ出る」
というかたちとなります。
もうすこし実際の配管よりの漫画にしました。
実際は「ます」と「横からの管」と「下へ落ちる管」
と「ますの機能の一つである「掃除」「維持管理」などに使う「立ち上がり管」」
の3種となります。
地面からみえる丸いプラスチックのフタはGL(地盤面)から
観察可能です。
必要とあれば開けて流れの確認や、つまりの際に高圧洗浄など
をかけます。
では、その先の落差のある部分の下は
どうなっているのでしょう。
図のように、DL(90度エルボ)という継ぎ手
などで配管される場合が多いです。
ドスン!と落としてまた横に配管していきます。
なかなか大変ですね、継ぎ手だけで落とせば楽では?
という意見もあるかもしれませんが、
まがったり(今回はタテ方向)、他の管が交わったり
する場合は「ます」を入れるのがルールなのでそうします。
理由は主に「つまり」と「逆流防止」などの維持管理です。
落差と最小落差
落差はヨコのラインのたかさで出します。
落差は図のように横の管(横主管という)
から、
ドスンの先の横の管(横主管という)
までの差になります。
長さ、高さ、
最小落差ですが、
φ100の管ですと約20センチは最低必要です。
ドロップ桝とDL継ぎ手の構造上、間のタテの管を短くしても
そのくらいは必要となります。
下水道事業者の規定とは別の実配管の(物理的な限界)となります。
コンクリの昔ながらのドロップ桝では不明です。
排水設備のドロップ枡は
下水道管理者(≒下水道局)
毎に微妙にルールの違いはあれど、
排水設備のテキストあたりに書いてあります。
「排水設備工事責任技術者テキスト」
今は薄緑の本、ちょい前は青いペラペラのテキスト
やっと最新の本で塩ビのドロップ桝が出てきました。
なので、教科書の世界は実施工と反映までの「落差?}
時間差があります。(古いのはコンクリマスしか記載がないのでわかりにくい)
話はもどりますが、排水設備の世界
「施工の世界」と多少?誤差がある世界
では、「設計」の「特殊ます」
という部分で登場します。
ドロップ桝、底部有孔ます(ていぶゆうこうます)
という部分です。
この子達の生息区域は「宅内」です。
土中(どちゅう)です
ドロップ桝は落差のある土中に生息
「屋内」でも「道路上」でもありません。
ドスン径の生息区域と呼び名(ていぶゆうこうますは地域により違うかもしれません)
屋内 | 宅内土中 | 道路土中 | |
ドロップ桝 | 〇 | ||
たてかん | 〇 | ||
底部有効ます | 〇 |
おまけで覚えておくといいのが
ますの立ち上がり管>掃除口
です。ますのほうが掃除はしやすいです。
排水設備の言葉として、
基本的には
「宅内」と「屋内」が主です例外として「私道内排水設備」もありますが、
そうなります。
道路上はますでなく人孔(じんこう)となります。
基本的に役割は同じですが、
出世魚みたいなものです
はまち→めじろ→ぶり
ます→人孔(じんこう)
みたいな。
- 落差
- Gl(じーえる)
- 副官(コンクリますで使う)
- DL継手
- 管底
- ブッシング、インクリーザー
- 浅く持って行って最後にドロップ
とか、セットで使う日本語です。
ドロップ桝も、教科書だと底部有効ます
と記載がありますが、
とある地方では
宅内はドロップ桝で人孔では底部有効ます
とよんだり下水道事業者(≒下水道局)により
呼び名が微妙にちがいます。
そういうワールドなので、そういうワールドだと理解しましょう。
記載のマークも落差の表現も多少違いがありますが。
だいたい
こんなマークです。
覚えておくとよいでしょう。
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