はじめに結論:ねじ、溶接、TS(のり)、メカニカル、フランジ、受け口差し口、融着くらい
この記事では
- 配管の接続の種類がわかる
- 配管の接続箇所の部材の接続方法がわかる
本記事の内容
- 接続方法の表
- 接続部材の表
- 配管接続方法のポイント1
- 配管の種類と選定方法(配管接続方法のポイント2)
接続方法の表
種別 | 接続例 | 管種 | 接続方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
ねじ | (鋼管) | SGP | ネジを切りシール材で接続 | ||
のり | (TS) | HIVP,VP,VPHTVP、VU | のりという指定接着剤で接続 | ||
ワンタッチ | (モルコとか) | SSP | かしめる、継ぎ手部分を圧着 | ||
ゴム輪 | (受け口挿し口) | VU(大口径) | 管の受け差しがあり、ゴム輪に滑剤で接続 | ||
メカニカル | (伸縮可倒式、架橋継手、 | (CSST)PP | ベアリングとガスケットの継ぎ手をパイレンなどで圧着タイプや、インコアなどでかしめるタイプがある | ||
融着 | (EF) | PE | (ポリ)※ガスなどと同様、電気の機材で継ぎ手毎に電気で溶かして接続 | ||
ろう付け | (はんだ) | 銅管 | はんだ(すず、なまり)トーチなどではんだを溶かして接続 | ||
フランジ | (鉄管(配水管) | FCD(鋳鉄管)プラント系 | US,10K,上水など種類があるが、ボルトで接続、間にはゴムのパッキンがはいる | ||
溶接 | ((溶接、(プラント、プレキャスト))TIG溶接 | プラント系 | プラント系の鋼管で溶接、火が出るので工場など施工範囲が限られる |
接続部材の表
接続材料(シール) | 例 |
---|---|
のり | TS接続 |
シール | ねじ接続 |
液体シール | ヘルメ |
パッキン | |
パッキン | 平 |
パッキン | 丸 |
パッキン | ガスケット |
パッキン+ベアリング | フランジ接続 |
はんだ | 銅管など |
配管接続方法のポイント1
配管は、私たちの生活や産業を支える重要なインフラであり、
様々な流体(液体、気体、粉体など)を安全かつ効率的に輸送するために不可欠です。
配管の種類と選定方法は、輸送する流体の種類、使用環境、コストなど、多岐にわたる要因によって決定されます。
適切な配管の選定は、安全性、効率性、経済性を確保する上で不可欠である
適切な配管を選定することは、以下のような理由から非常に重要です。
* 安全性:
* 輸送する流体によっては、腐食性、引火性、毒性など、危険な性質を持つ場合があります。適切な材質や構造の配管を選定することで、漏洩や破損による事故を未然に防ぎ、人々の安全を確保することができます。
* 例えば、高圧ガスを輸送する配管には、耐圧性、耐熱性、耐食性に優れた鋼管が使用されます。
* 効率性:
* 配管の材質や内径、表面の粗さなどは、流体の抵抗に影響を与え、輸送効率を左右します。適切な配管を選定することで、圧力損失を最小限に抑え、エネルギーコストを削減することができます。
* 例えば、長距離の石油パイプラインには、摩擦抵抗の少ない滑らかな内面の鋼管が使用されます。
* 経済性:
* 配管の材質や施工方法によって、初期コストや維持管理コストが大きく異なります。適切な配管を選定することで、ライフサイクルコストを最適化し、経済的なメリットを享受することができます。
* 例えば、一般住宅の給水管には、施工が容易で安価な塩化ビニル管が広く使用されています。
配管の種類と具体例
配管は、材質、用途、構造などによって、様々な種類に分類されます。以下に、代表的な配管の種類と具体例を示します。
* 金属管:
* 鋼管: 耐圧性、耐熱性、強度に優れ、高圧ガス、蒸気、石油などの輸送に使用されます。
* 銅管: 熱伝導性、耐食性に優れ、給湯、冷媒、ガスなどの配管に使用されます。
* ステンレス鋼管: 耐食性、耐熱性、強度に優れ、化学薬品、食品、医療などの配管に使用されます。
* 非金属管:
* 塩化ビニル管: 耐食性、耐薬品性に優れ、給水、排水、下水などの配管に使用されます。
* ポリエチレン管: 耐食性、耐衝撃性に優れ、ガス、給水、農業用水などの配管に使用されます。
* ガラス繊維強化プラスチック管: 耐食性、強度に優れ、化学薬品、排水、下水などの配管に使用されます。
* 複合管:
* ライニング鋼管: 鋼管の内面に樹脂やゴムなどをライニングし、耐食性を向上させた配管で、化学薬品、海水などの輸送に使用されます。
* プレハブ配管: 工場でユニット化された配管で、施工時間の短縮や品質の安定化を図ることができます。
配管の選定方法
配管を選定する際には、以下の点を考慮する必要があります。
* 輸送する流体の種類と性質: 温度、圧力、腐食性、引火性、毒性などを考慮します。
* 使用環境: 温度、湿度、紫外線、振動などを考慮します。
* 配管の長さと径: 圧力損失や流量を考慮します。
* 施工方法: 溶接、ねじ込み、接着など、適切な施工方法を選定します。
* コスト: 初期コスト、維持管理コスト、ライフサイクルコストを考慮します。
適切な配管を選定するためには、専門的な知識と経験が必要です。配管の選定に迷った場合は、専門家にご相談ください。
配管の種類と選定方法(配管接続方法のポイント2)
分類 | 種類 | 材質 | 特徴 | 用途例 | 選定時の考慮事項 |
---|---|---|---|---|---|
金属管 | 鋼管 | 炭素鋼、合金鋼 | 耐圧性、耐熱性、強度に優れる | 高圧ガス、蒸気、石油輸送 | 圧力、温度、腐食性 |
銅管 | 銅 | 熱伝導性、耐食性に優れる | 給湯、冷媒、ガス配管 | 温度、腐食性、施工性 | |
ステンレス鋼管 | ステンレス鋼 | 耐食性、耐熱性、強度に優れる | 化学薬品、食品、医療配管 | 腐食性、温度、衛生性 | |
非金属管 | 塩化ビニル管 | 塩化ビニル | 耐食性、耐薬品性に優れる | 給水、排水、下水配管 | 耐薬品性、耐候性、コスト |
ポリエチレン管 | ポリエチレン | 耐食性、耐衝撃性に優れる | ガス、給水、農業用水配管 | 耐衝撃性、柔軟性、耐候性 | |
ガラス繊維強化プラスチック管 | ガラス繊維強化プラスチック | 耐食性、強度に優れる | 化学薬品、排水、下水配管 | 耐薬品性、強度、軽量性 | |
複合管 | ライニング鋼管 | 鋼管+樹脂/ゴム | 耐食性を向上 | 化学薬品、海水輸送 | 腐食性、耐摩耗性、温度 |
プレハブ配管 | 金属/非金属 | 工場でユニット化 | 建築設備、プラント配管 | 施工性、品質管理、コスト |
配管選定のポイント
- 輸送する流体の種類と性質: 温度、圧力、腐食性、引火性、毒性などを考慮
- 使用環境: 温度、湿度、紫外線、振動などを考慮
- 配管の長さと径: 圧力損失や流量を考慮
- 施工方法: 溶接、ねじ込み、接着など、適切な施工方法を選定
- コスト: 初期コスト、維持管理コスト、ライフサイクルコストを考慮
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