1級2級管工事のコツ

排水設備の設計の考え方をおさらい【初心者向け】

しろうと見積設計ちゃんなんですが

 

排水設備の設計ってどうやるのか?わかんないんだけど?

とりあえず安めにだして受注後は

あとは手下(部下下請)にまるなげで

いいのかな?カナ?

という方向けの記事となります。

この記事では

  • 排水計画の基本がわかる
  • 排水設備の全体のルールとポイントがわかる
  • 見積もりや施工管理に役立つ
  • 建築屋設計との打ち合わせに役立つ

 

はじめに結論:

建物などの種類や新築なら計画にもよるのですが、

大まかな設計上のルールがいくつかあります。

こちらでは、排水設備の設計上の重要なポイント

理解することができます。

具体的にはパラパラとツイートしていたのでご参考までに

この箇条書きだけだといまいち

理解がすすまないとこもあると

思いますので、かみ砕いていきますので、

参考にしてみてください。

本記事の内容

  • 排水設備の計画
  • 敷地の面積は大丈夫?条例や大量排水の事前協議対象ではない?
  • RC鉄筋コンクリート造の場合は特に出の公桝の深さに気を付ける

排水設備の計画

下水道が流れるようにするには
・事前調査(本管の位置深さ(土被り)合流分流等)
・既設公設ますの有無と位置深さの確認
・下水道管理者(≒下水道局)にて公費自費施工規定の確認
・建築計画の図面取得
・位置深さ形状の確定
・宅内排水設備の計画
・見積もり→受注有無確定
・諸申請→施工→竣工

と書いてありますが。

結論:現場、役所、建築図面で調べる、検討する打ち合わせる,のループです

理由:仕事は餅つき先行の外部配管工事までに施工内容と見積内容漏れ金額オーバーを回避するため

具体的には

  • 見積もり用の設計(概略)と
  • 受注後
  • 施工用の設計(施工図)

はアウトラインと具体例

くらいには別物ということです。

これをやらないと怒ること

その間に行政用の計画図を出すという工程が入ります。

検査の有無、浸透施設の有無、合流分流の雨水の宅内の処理、ますの位置深さを確認しろ!

 

①見積もり

→受注

→②行政用の図

③施工用の図

→施工

となります。

①は見積もり用の宅内部分の材料拾いと、公道部分の掘削の有無

②は③と平行して行うイメージです。

現場と他現場の進捗状況、資料の状況にもよる

②の下水道管理者への申請と竣工、あれば検査立ち合い向けの設計で

③は②と平行もしくはやや先行して行います。

③のみで設計して②で行政に提出しても、×を貰って再計画という場合もあります。

②③は宅内の設計ですが、

①で公道の掘削が出た場合はまた別途専門業者の設計が入り、主に下水道管理者や

排水設備の計画以前に

このくらい一設備屋の末端でも上記のような

ポイントがありますが。

一番の排水のポイントは

排水が流れるか否か

ということです。

  • 既存のますの位置
  • 既存のますの深さ
  • RCなら建築の地盤面確認設計GLFL、地中梁の再蒸留のスリーブの深さ)
  • 木造なら建物の基礎の天端がGLからいくつ上がるのか
  • ルート(ライン)メイン管の太さと深さとますの数で既存のますで足りるのか

という確認が必要です

足りない場合、または既存の位置では繋げない場合

事情を元請けさんに説明し、道路上の掘削の見積もりを再度提出してください。

より根の深い問題が発生するケースとしては

下水道本管の深さが足りない

という場合です。

 

なので事前に下水道台帳での本管の深さ

ますの位置と(できれば)深さを確認しておくのが

最低ラインの調査となります。

道路上の掘削の費用はケースによっては30-300万

本管入れ替えで数千万円というケースもあるようですのでご注意を。

道路管理者へ向けての図面作成が入ります。

あれ?全然簡単でない?まいった。

ちなみに設計屋さんの排水の図面はざっくり屋内のますと屋内の系統図

くらいとなりますので、①の見積もり時の下敷きとなります。

「0」としましょうか。

「0」は屋内のたてかんのルートなど、排水の各階の系統については強いばあいが多いですが、

公道掘削の数と位置により、まるで違う計画になる場合もありますので、

注意が必要です。

敷地の面積は大丈夫?敷地の面積は大丈夫?条例や大量排水の事前協議対象ではない?

つい先日も

1000平米超えているけど事前協議したの?

という案件がありました。

どうなったかは内緒です。

  • 下水道管理者
  • 特定行政庁(建築確認時)

※それぞれ雨水の処理の関連で両方必要な場合があります。

  • 宅内配管の径
  • 雨水の処理の方法
  • 合流分流の接続(固着)箇所の指定
  • 取り付け管の径の指定
  • 浸透施設の設置の指示

引用URL

https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/contractor/d3/kankou/haisuiyoukoukaisei/index.html

https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/contractor/pdf/3_2R3youkou2.pdf

協議対象

  • 500平米
  • 1000平米
  • 50t

https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/contractor/pdf/3_4_R3youkou.pdf

※500平米というと野球の内野弱くらいでしょう

※1000平米というと体育館前後

敷地面積と管径と勾配

200平米というと中規模の戸建て位まで
400平米というとテニスコートとバレーコートを足したくらい
600平米というと野球の内野くらい
1000平米は体育館くらい
1500平米というとサッカー場の4分の一くらいです
設計見積者は最低限把握しておくといいでしょう

見積に一生懸命wで手下に減額交渉を役所とやらせるパイセンが多いので困ります

RC鉄筋コンクリート造の場合は特に出の公桝の深さに気を付ける

RCで公共汚水桝の深さが足りない?

いやいやポンプで圧送すればいいでしょ?

というはなしもありますが、

地下階の処理がそうであっても、

自然流下、重力により流すのが還俗です。

なぜなら、ポンプなどの回転する機械は故障

するものだからです。

多くの下水道管理者でも原則自然流下が求められます。

宅内の外回りのますの一番上流の深さは

梁の貫通部分の構造上の規定(3d、梁成の1.5hなど)

に規定されるので、土被り(管うわばから路盤まで)20センチ

の最低ラインよりも起点のますが深くなることが多いです。(ほぼすべて)

 

 

 

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