1級2級管工事のコツ

配管の接続方法の種類【多いけどざっくり5-6種】

「わからないです」さん
「わからないです」さん
配管って接続する部分とその接続方法と部材が色々ありすぎで意味わからんのですよね
設備メモ
設備メモ
まあ、でもゆうほど数ないから冷静になれば大丈夫

はじめに結論:ねじ、溶接、TS(のり)、メカニカル、フランジ、受け口差し口、融着くらい

この記事では

  • 配管の接続の種類がわかる
  • 配管の接続箇所の部材の接続方法がわかる

 

本記事の内容

  • 接続方法の表
  • 接続部材の表
  • 配管接続方法のポイント1
  • 配管の種類と選定方法(配管接続方法のポイント2)

 

 

設備メモ
設備メモ
接続方法とその際の部材があるから一応わけてみた
「のうまるです」さん
「のうまるです」さん
まあまあありますね

接続方法の表

 

種別 接続例 管種 接続方法 備考
ねじ (鋼管) SGP(VA、VB、VD、白ガス管、SGPW ネジを切りシール材で接続 昔は一般的いまでも設計次第である
のり (TS(てーぱそるべんと))

呼称(てぃーえす接続)

HIVP,VP,VPHTVP、VU のりという指定接着剤で接続 押し込むとテーパー(細くなる継ぎ手構造
ワンタッチ (モルコとか最近の銅管や伸縮可とう式継ぎ手) SSP CP かしめる方式、継ぎ手部分を圧着
ゴム輪 (受け口挿し口) VU(大口径) 管の受け差しがあり、ゴム輪に滑剤で接続 横主管200、立ち上がり300φなど
メカニカル (伸縮可倒式、架橋継手、 (CSST)、SSP,架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、PP管、 ベアリングとガスケットの継ぎ手をパイレンなどで圧着タイプや、インコアなどでかしめるタイプがある
融着 (EF) PE (ポリ)※ガスなどと同様、電気の機材で継ぎ手毎に電気で溶かして接続
ろう付け(溶接の一種) (はんだ) 銅管 はんだ(すず、なまり)トーチなどではんだを溶かして接続
フランジ (鉄管(配水管) FCD(鋳鉄管)プラント系 US,10K,上水など種類があるが、ボルトで接続、間にはゴムのパッキンがはいる
溶接 ((溶接、(プラント、プレキャスト))TIG溶接 プラント系 プラント系の鋼管で溶接、火が出るので工場など施工範囲が限られる

 

接続部材の表

接続材料(シール)
のり     TS接続
シール ねじ接続
液体シール ヘルメ(ねじ接続)
パッキン
パッキン
パッキン
パッキン ガスケット
パッキン+ベアリング フランジ接続
はんだ 銅管など

 

配管接続方法のポイント1

配管は、私たちの生活や産業を支える重要なインフラであり、
様々な流体(液体、気体、粉体など)を安全かつ効率的に輸送するために不可欠です。

配管の種類と選定方法は、輸送する流体の種類、使用環境、コストなど、多岐にわたる要因によって決定されます。

適切な配管の選定は、安全性、効率性、経済性を確保する上で不可欠である
適切な配管を選定することは、以下のような理由から非常に重要です。

* 安全性:

* 輸送する流体によっては、腐食性、引火性、毒性など、危険な性質を持つ場合があります。適切な材質や構造の配管を選定することで、漏洩や破損による事故を未然に防ぎ、人々の安全を確保することができます。

* 例えば、高圧ガスを輸送する配管には、耐圧性、耐熱性、耐食性に優れた鋼管が使用されます。

ガスまとめ

  • 高圧 鋼管   溶接
  • 中圧 鋳鉄管  機械的接合
  • 低圧 ポリエチレン管 融着

 

* 効率性:

* 配管の材質や内径、表面の粗さなどは、流体の抵抗に影響を与え、輸送効率を左右します。適切な配管を選定することで、圧力損失を最小限に抑え、エネルギーコストを削減することができます。

* 例えば、長距離の石油パイプラインには、摩擦抵抗の少ない滑らかな内面の鋼管が使用されます。

* 経済性:

* 配管の材質や施工方法によって、初期コストや維持管理コストが大きく異なります。適切な配管を選定することで、ライフサイクルコストを最適化し、経済的なメリットを享受することができます。

* 例えば、一般住宅の給水管には、施工が容易で安価な塩化ビニル管が広く使用されています。

配管の種類と具体例

配管は、材質、用途、構造などによって、様々な種類に分類されます。以下に、代表的な配管の種類と具体例を示します。

* 金属管:

* 鋼管: 耐圧性、耐熱性、強度に優れ、高圧ガス、蒸気、石油などの輸送に使用されます

* 銅管: 熱伝導性、耐食性に優れ、給湯、冷媒、ガスなどの配管に使用されます。

* ステンレス鋼管: 耐食性、耐熱性、強度に優れ、化学薬品、食品、医療などの配管に使用されます。

* 非金属管:

* 塩化ビニル管: 耐食性、耐薬品性に優れ、給水、排水、下水などの配管に使用されます。

 

* ポリエチレン管: 耐食性、耐衝撃性に優れ、ガス、給水、農業用水などの配管に使用されます。

* ガラス繊維強化プラスチック管: 耐食性、強度に優れ、化学薬品、排水、下水などの配管に使用されます。

* 複合管:

* ライニング鋼管: 鋼管の内面に樹脂やゴムなどをライニングし、耐食性を向上させた配管で、化学薬品、海水などの輸送に使用されます。

* プレハブ配管: 工場でユニット化された配管で、施工時間の短縮や品質の安定化を図ることができます。

配管の選定方法

配管を選定する際には、以下の点を考慮する必要があります。
* 輸送する流体の種類と性質: 温度、圧力、腐食性、引火性、毒性などを考慮します。
* 使用環境: 温度、湿度、紫外線、振動などを考慮します。
* 配管の長さと径: 圧力損失や流量を考慮します。
* 施工方法: 溶接、ねじ込み、接着など、適切な施工方法を選定します。
* コスト: 初期コスト、維持管理コスト、ライフサイクルコストを考慮します。
適切な配管を選定するためには、専門的な知識と経験が必要です。配管の選定に迷った場合は、専門家にご相談ください。

配管の種類と選定方法(配管接続方法のポイント2)

分類 種類 材質 特徴 用途例 選定時の考慮事項
金属管 鋼管 炭素鋼、合金鋼 耐圧性、耐熱性、強度に優れる 高圧ガス、蒸気、石油輸送 圧力、温度、腐食性
銅管 熱伝導性、耐食性に優れる 給湯、冷媒、ガス配管 温度、腐食性、施工性
ステンレス鋼管 ステンレス鋼 耐食性、耐熱性、強度に優れる 化学薬品、食品、医療配管 腐食性、温度、衛生性
非金属管 塩化ビニル管 塩化ビニル 耐食性、耐薬品性に優れる 給水、排水、下水配管 耐薬品性、耐候性、コスト
ポリエチレン管 ポリエチレン 耐食性、耐衝撃性に優れる ガス、給水、農業用水配管 耐衝撃性、柔軟性、耐候性
ガラス繊維強化プラスチック管 ガラス繊維強化プラスチック 耐食性、強度に優れる 化学薬品、排水、下水配管 耐薬品性、強度、軽量性
複合管 ライニング鋼管 鋼管+樹脂/ゴム 耐食性を向上 化学薬品、海水輸送 腐食性、耐摩耗性、温度
プレハブ配管 金属/非金属 工場でユニット化 建築設備、プラント配管 施工性、品質管理、コスト

配管選定のポイント

  • 輸送する流体の種類と性質: 温度、圧力、腐食性、引火性、毒性などを考慮
  • 使用環境: 温度、湿度、紫外線、振動などを考慮
  • 配管の長さと径: 圧力損失や流量を考慮
  • 施工方法: 溶接、ねじ込み、接着など、適切な施工方法を選定
  • コスト: 初期コスト、維持管理コスト、ライフサイクルコストを考慮

まとめ

🛠接続方法の主な種類

  • ねじ接続:鋼管など。シール材使用。昔ながらだけど今も使う。

  • TS接着(のり):VP管など。専用接着剤使用。テーパー構造で押し込む。

  • ワンタッチ接続:最近の銅管・モルコなど。圧着方式。

  • ゴム輪接続:大口径VU管など。受け差しに滑剤を使用。

  • メカニカル接続:SSPや架橋ポリなど。ベアリングとガスケットで圧着。

  • 融着接続(EF):PE管など。電気で溶かして接続。

  • ろう付け:銅管。はんだでトーチ溶接。

  • フランジ接続:鋳鉄管など。パッキン+ボルト。

  • 溶接接続:TIGなど。火を使うので施工場所が限られる。


🔩接続に使う部材(シール材料など)

  • のり:TS接続用

  • シール:ねじ接続用

  • 液体シール(ヘルメなど):ねじ用

  • パッキン類:平・丸・ガスケット・ベアリング付き(主にフランジ用)

  • はんだ:銅管など用


💡配管接続のポイント①(なぜ適切な配管が必要か)

安全性

  • 流体によっては腐食性・引火性・毒性あり

  • 適切な配管材を使えば漏洩・破損のリスク減

例:高圧ガス → 鋼管+溶接、中圧 → 鋳鉄管+機械接合、低圧 → PE管+融着

効率性

  • 配管内径・材質で流体の流れが変わる

  • 圧力損失を減らし、エネルギー節約

経済性

  • 初期&維持コストのバランスで最適化

  • 例:住宅給水管 → 安価で施工が楽なVP管


🧪配管の種類と用途(ポイント②)

金属管

  • 鋼管:高圧ガスや石油など

  • 銅管:冷媒やガス

  • ステンレス管:化学薬品、医療

非金属管

  • 塩ビ管:給排水

  • PE管:ガスや農業用

  • FRP管:化学薬品や下水

複合管

  • ライニング鋼管:内面をコーティング、耐食性UP

  • プレハブ配管:工場でユニット化、施工短縮


📋配管選定時のチェックポイント

  • 流体の性質:温度、圧力、腐食性など

  • 使用環境:湿度、紫外線、振動

  • 配管の長さ・径:流量・圧損に影響

  • 施工方法:ねじ、溶接、接着など

  • コスト:ライフサイクルで比較する

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