一人勉強会

不動産の重説インフラ説明で水道の話が出たとき隣地越境と私道の場合はちょい注意

「わからないです」さん
「わからないです」さん
水道とかインフラはどうですかね?売買の重要事項説明書に記載するんですが、重説までにわかりませんかね?いや困ったなー、わからんから水道屋きこー
という方向けへの記事となります。
はじめに結論
私道にいっぱい入っているみんなで仲良く給水管を使おう無理があるなら引き込み直と金額明示
この記事では
  • 私道や隣地に給水管が入っているときの基本がわかる
  • 対応方法が事前にわかる
本記事の内容
  • 複数の建物への給水管は施工上もいろいろリスクがある
  • 単独の建物への給水管と複数の建物への給水管
  • 施工上、維持管理上もいろいろリスクがある
  • 水道局(水道事業者)は大阪市川崎市の例
  • まとめ

複数の建物への給水管は施工上もいろいろリスクがある

ある日の水道屋さんでの会話
職方A:
おーい設備メモー(ワイ)あのさぁ、
メータ位置基礎にあたるからー動かしたいんだけどー
上流側VPなんだよねー
どうはいってんの?
ワイ:えー普通SSP(ステンレス)だから上流側に
そのVPの上流にバルブがあるはずだよー??
図面を見る:あー
こりゃあんまいじらんほうがいいねー
配水管(水道本管:公設管)から給水管(枝の管:私設管)が宅内に
1本で入って1建物で使う場合と
1本で入って(私道など)隣地などを介して複数の建物で使う場合
があります。
今回は私道の場合だったのですが、
その場合、施工上も安易に水道メーターを動かせない事情があります。
その他の使用者の断水が伴うから。
まあ一声かければいいだけなのですが、
その場合も断水リスクを加味しないで
えいやのときは(緊急工事で漏水している、汚染のリスクがあり、
早急に対応する必要があるなど)
非常時以外はあまりやらない行動です。
なぜなら。
単独の建物への給水管と複数の建物への給水管
施工上、維持管理上もいろいろリスクがある

施工上

  • 断水
  • 断水に伴う器具のつまり、にごり

維持管理上

  • 出水不良
  • 営業補償(店舗など)
  • 不仲に伴う嫌悪

水道局(水道事業者)は大阪市川崎市の例

基本水道局は民間どおしの話なんで勝手に解決してというスタンス
理由
規模でかすぎだから、おおむね1個目のバルブまではある程度カバーするけど
それ以降まではほどほどにして、ちょっと考えて。公共の福祉の範囲かどうか。
本管(配水管)入れる整備工事もしてるし
給水管所有者のものだけど、漏れたら道路上とか対応しているし
具体的には
給水管のことを給水装置というのですが、
水道屋の届で施工承認という紙を出します。

東京

引用URL
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/files/items/20027/File/1-3.pdf
給水装置工事申請申込書
引用ここから

3 この工事に関する利害関係人の同意は、既に申込者が得ていますが、万一、利害関係人その他の者からの異議があっても、全て申込者の責任において解決します。

引用ここまで

大阪

様式3-2 給水装置工事しゅん工図面 誓約・同意事項等
引用ここから

上記土地所有者を含む利害関係人その他の者から異議があった場合には、すべて

私の責任において解決します。
引用ここまで
引用URLhttps://www.city.osaka.lg.jp/suido/cmsfiles/contents/0000312/312284/kakuyousiki6.pdf
こんな感じです。工事して届水道屋経由で出すのですが、
問題あったらそっちで解決してね。
となります。

まとめ

昔は水圧も低いのが都市部でも普通だったのですが、
水圧が上がってきてリッチな使用方法もできてきたので
取り出し直しという手法も
あるわけなのですが
当然予算とリスクのバランスを判断するかは
当該者次第です
「いやそのまま使いますよ」というのも十分ありです。
どこまでのリスクを考えておくか?
という部分は当事者に任されているわけです。
ので適切なプロのアドバイスをすることにより
より顧客の信頼を得ることができるでしょう。
関連記事もありますのでよろしければどうぞ
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