公共汚水桝と聞くけどそれってなに?
役所で下水道の部署で聞くけど
ばらつきがあるのはなぜ?
どんな違いがあるの?
という方向けへの記事となります。
はじめに結論
- 下水道管理者によるルールがあるから仕方ない?
ちゃらくてうっすくて聞きやすいのが残るのは万国共通か?
まあたまに聞きたくなるんだけど。マークロンソン富豪やからなTEDでとったしw
この記事では
- 公共汚水桝の種類と特徴がわかる
- 有償無償の違いがわかる
- 公共汚水桝の役割がわかる
- 水道屋の怒りが聞ける
本記事の内容
- 公共汚水桝の基本的なこと役割種類
- ますの基本2位置材質その他
- 宅内と道路の場合
- 費用の負担区分
- 細かいルールの前にやることがあるのでは?
公共汚水桝の基本的なこと役割種類
公共汚水桝とはなにか?
公共下水道管理者の管理する
下水道本管から取り付け管と宅内のますの間にはいる公共の桝=公共の持ち物
かたいですね(笑)
公共汚水桝と取り付け管(茶色のあみかけの部分)
まあ、下水道本管というので公共下水道は処理施設まで成り立っているんですが
その道路でいうと宅内と公道の区分というか
切れ目、の下水版が公共汚水桝ということとなります。
なぜなら、水道や道路でもそうですが、管理はここまで
という部分を明示しないとどこまでも公費(=血税)での支払いとなるから
- 公費
- 公共のもの(下水道管理者)
- 自費のときも多い→引き継ぐ(=役所にあげちゃう)
それでは公平ではないのでは?となりかねないからと
想像しています。
下水道管理者様の仰せの通り
まあ、官民境界(下水版)です
水道だと第一バルブですね
公共汚水ますは下水道管理者の官民境界
公共汚水桝はだれのもの?
- 公共汚水桝、雨水桝と取り付け管は下水道管理者のものとなります。
ただし近年は「市のマークをつけろ!」「おいらのいうおりに直せ!」とか
「条例にはないが慣例だ!、わが地域のわいがルールだ!」
公共汚水桝から下水本管へ接続する取付管は屈曲させずにまっすぐ接続する(詰まったとき維持管理しやすい)
— facilitieees_memo (@setubieee) April 19, 2016
↑こんな感じ
なんなんでしょうね、昔いた役所のあの人種、多分役所以外では生きていけない人種
みたいな人は減っています。
なんかローカルルールが多い件
なぜなら、モノ申す住民様(意味深)も増えていいるからか
「公共汚水桝だけどマークとかはいいよ、宅内の塩ビ枡と同じでOK」とか
「公共汚水桝だけど名称は接続ますでいいよ、宅内のものを公共のものだとかめっそうもない!」
こんなこともありました
公共汚水桝から下水本管へ接続する取付管と取付管の距離は1mが望ましい
— facilitieees_memo (@setubieee) April 19, 2016
まあ下水道本管も管理してますから、
あんまり取り付け管=穴を増やしたり近かったりするとよくない
という公共下水道管理者も増えてきています。
なんだかよくわからない言葉遊びに付き合わされることも多いです。
ぶっちゃけ予算的な事情人員配置的な事情もあるのかも
(実際いばっている?厳しめのところも実情は大変で、全域を1人とか2人とかで
見ていて、
- 「みきれないよー」
- 「よさんないよー」
- 「ひといないよー」
というのも実情らいしい?です。
ますの基本2位置材質その他
前述もしましたが、
- 宅内
- 公道(主に官民境界近辺)
と2種類あります。
両方認めているところはあまりないですが、実際は
なぜか逆についている場合もあります(管理者は公道なのに現地宅内とか)
まとめ
- 公共ますは下水道管理者のもの
- 設置場所は宅内の場合と公道の場合2パターンある
種類は?
分流地域
- 雨水ます
- おすいます
合流地域
- 合流ます
の3種類が主です。
フタを見ればわかる、ない場合は通常合流の汚水の場合が多いです
※呼びかたは合流ますではないですが、フタには「合流」と書かれていて1個の場合が多いですのでこう記載しました、汚水桝、合流の汚水桝もいずれも公共汚水桝となります。
たまに接続ますと表記する下水道管理者(自治体)もあります。
たまに
浸透ますもあります。
雨水本管がない場合は
- 分流で下水道本管雨水の本管がない場合は側溝に放流する場合もあります。
材質は?
塩ビが最近は主流です
汚水枡の構造
- フタ
- 立ち上がり
- 枡
- 取り付け管
- 支管
取り付け管はほぼ塩ビです
取付管は下水本管につながります
以前は陶管などが多かったです
汚水桝も塩ビが多いです
構成的には下のます+立ち上がり管φ200など+フタ+取り付け管+本管につかう継ぎ手(しかんぐち(支管口))
の4要素で公共汚水桝となります。
指定でコンクリートを積むタイプのものも
健在ではあります。
通常は塩ビで
(VU肉薄管のたちああがり)
(VUの取り付け管)
陶管はいわゆるえんじ色の植木鉢と同じ材質で昔は主流で粘土でできている
小口径などとよぶ場合もあります。
あとは、
コンクリートの場合もあります。
何段にも積み重ねて現地で施工します。(重いです)
以前は塩ビは少なくコンクリートが主流でしたが
近年は塩ビの地域も多いです。
たまに例外で
強度の部分でポンプでの圧送の排水がある場合などは
コンクリートが奨励される場合もあります。
耐震性のあるものも増えてきています
関連記事もありますのでよろしければどうぞ
宅内と道路の場合「どっち?だれの?問題」
公共汚水桝(分流では公共雨水桝と2個付く場合もあります)
宅内
道路
決めるのは前述のとおり
公共下水道管理者
となります。
ようは「地域によって違う」
ということです。
大きな都市では公道につく場合が多いです。
「あのさあ、おれの土地になんで置くの?」
という部分かもしれません。
まあ流れる環境に感謝したいのものですが。
維持管理の人と費用の部分とルールの部分で彼らも大変なんです。
特に近年地方の自治体で感じます。
なので、壊れたときとか災害のときの復旧とか
そういう部分で公費(=血税)の予算をどれだけ組めるか?
という部分になるので、あんまり揉めるのもどうかと思います。
費用の負担区分
- 1個無償
- 予算の限り1個無償
- 有償(自費)
公共下水道管理者様ーただで公共汚水桝つけてくださーい
公共汚水桝の費用も
公共下水道管理者によります。
以下印象ですが、
都市部だと
- 宅内1つまでは無償
などもあります。
やや都市部だと
- 予算がある間は無償ですが、過ぎたら来年度になります
というところもありますし、
- 自費(自己負担)のみ!
というとこもたくさんたくさんあります。
今思うと、あのいばっている役人さんも
予算ねーんだわ、金ねーんだわ
いわすなよ、傷つくわ
というややお怒りと傷心の感情なのかもしれません。
細かいルールの前にやることがあるのでは?
結論:「ちゃんと公共下水道管理者の使命を↑に伝え予算を取れ
↓の指定店をいじめるな」という人もいます。
維持管理、誰の持ち物?
施工性、維持管理、などをお伝えしましたが、
指定店という制度で
地場の水道屋に
「おいらのルールでやれや!」←想像ですそんなひとはいません
「あーん地場じゃねえ業者なんてしんねー!」←想像ですそんなひとはいません
みたいなノリの人がいます。
- サイズ
- ます立ち上がり、
- 深さ、
- 材質
- 位置、
- 取付管
- サイズ、
- かんしゅ、
- 変換継手、
- 支管の再使用の可否
- 穴再使用の可否
- 陶管再使用の可否
- ゴムバンド接続
- 番線接続
- 2しゅ、ボンド、
- 閉塞方法コンクリート
- 継ぎ手使用の可否
- 雨の日の施工
- 他企業管調査
- 本管、サイズ、
- 深さ、ます、本管、位置関係
- すんごくややこしいルールがありますが。
業者に
「なおせ!」←想像ですそんなひとはいません。
と威張るまえにやることやろうよ。
ということです。
普通に対応できる人員取れないことを↓にキレないでね
ということです。
最終的に住む人の印象低下→魅力のない自治体→住民の減少→税収の低下
という未来しかないですよ?
byごまめのはぎしり
いやあ想像話が多かった!
宅内の排水設備の手間絡むとこれの×2ですからねあはは
関連記事です。
今日もいい日明日もいい日でありますように