水理計算の条件っていうけど
いったい何のこと?
という方向けの記事となります。
前回の記事でφ40での4世帯で「条件による」という
条件とはなに?という話です。
アパートの例を挙げて解説します。
建物の建つ位置、建ち方、配管の3パターンです
この記事では
- 条件のいい場合悪い場合がわかる
- 末端最高位の器具についてわかる
- 系統図等の設計ができるようになる
本記事の内容
- 水圧の条件が悪くなるパターン「階高」
- 水圧の条件が悪くなるパターン「延長」
- 水圧の条件が悪くなるパターン「配管(配り方」
- まとめ
水圧の条件が悪くなるパターン「階高」
ああ
という部分ですが、単純に給水は圧送により圧力で
水を送っているので高さがあると「重力」により
押し返されるということです。
※9.8m毎秒毎秒
1の図と2の図同じ4世帯でも
どちらが条件がわるいでしょうか
1の図(横長の建物)
2の図(横長の建物)
※断面図となります。
1の図は建てに「4階のビル」とでもしましょうか
2の図は横並びの「1階建て長屋木造アパート」とでもしましょうか
(※あんまりないか)
言わずもが1の図となります。
配管ありだとよりわかりやすいかと思います
1の図(配管あり)
2の図(配管あり)
図の蛇口の位置を
「末端最高位≒一番条件の悪い箇所」
となります。
条件が悪いのは階高(高さ)があるほうとなります。
ヘッドとか階高とかによる損失とかいいます
水圧の条件が悪くなるパターン「延長」
菅の摩擦損失などという部分です
次に
3の図と3の図同じ4世帯でも
どちらが条件がわるいでしょうか
3の図
接道面の多い土地
4の図
敷地延長の土地
仮に平屋としておきますか
接道面の多い敷地
条件が悪いのは?
長さがある分
敷地延長のほうが条件が悪くなります。
「距離が遠くなると水圧が落ちる」
と覚えておきましょう
ここまでのまとめ
水圧が落ちるところは
- 高さがあるところ
- 距離があるところ
となります。
水圧の条件が悪くなるパターン「配管(配り方」
こちらは水道メーターも想定しますか
5メーターを道路直近に設置しφ20で給水管を長い距離敷設
6の図(建物直近までφ40で配管しφ20のメータを建物直近で設置)
どちらの条件の場合が水理計算上の条件が悪いか
まあ5の図が条件が悪いです。
条件が悪いのは配管が細く延長が長い場合もとなります
「できるだけ太く持っていく」という表現があります。
それは、延長による圧力損失をギリギリまで減らす
という「延長」の考え方の派生系です。
まとめ
まとめとして
- 高さがある
- 延長が長い
- 管が細い
ケースとなります。
まあ同時に使う量が多い少ないは
4所帯40ミリ口径引き込み固定なので
また別の条件となります。
すべて後述のほうが条件が悪い
という形となります。
複数所帯の場合は
のが給水系統図の作図の基本となります。