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1級2級管工事のコツ

通り芯と配管についてわかる範囲でお話【図面は簡単】

 

図面の通り芯とやらがいまいちわからない

 

ある日のこと

施工管理さんの会話が聞こえてきました。

「Y1とXの2通りのあたりにあるでしょ?」

「そう、その通り芯から300のところで段差スラブが下がってるから」

は?通り?建物にとおりあんの?車が家の中とおらんし、

なんのこと?

と思ったものです。

こういった疑問にお答えします。

この記事では

  • 通り芯の意義と大体の値が木造RCでわかる
  • 通り芯がわかると何が施工で便利かがわかる
  • 施工理解が進む。
  • 建築や他業者さんとの施工やりとりがスムースになる。
  • 墨出しが楽になる

まあ初めて聞いたらよくわらかないと思います

通り芯ってなに?施工図ではどう落とされているの?

という疑問があると思います、

そんな方へ記事を書いていければと思います

本記事の内容

  • 通り芯と配管の関係通り芯ってなに
  • 通り芯と配管の関係とスリーブ入れと墨だしと収まり取り合い確認
  • 通り芯と配管の施工図上での描かれ方でのざっくりなはなし
  • 通り芯にルールはあるのか

通り芯と配管の関係通り芯ってなに

  • 通り芯は壁の真ん中の見えない線
  • 建物建てるとき超重要
  • 不動産では壁芯とか別名がある
  • XとYたてとよこがある、現場図面毎に微妙に違う?

 

建築さんの図面には縦とよこに「X」と「Y」記載されていて

それぞれ1,2,3と降られています。

X1→X2→X3→X4→X5

Y1→Y2→Y3→Y4→Y5

だいたいは木造ですと壁の芯、RCですと梁の芯なので、

仕上がり上は見えない部分ですが、躯体の中心を基準の線として

記載されています。

これらを「通り芯」といいます。

なので、木造ですと909mmですとか、910mm間隔だったりしますが、

RCではそうでない場合が多いです。

909とか910mmは一間=1818の半分です

日本の木造建築は大体この基準でできています。

1818×909がコンパネ1枚と同じサイズなのもこの基準です

なのでどこに何を配置し施工していくか?という基準線となり、

施工上重要な基準となり、だいたい建築さんが出していき、それを

基準に各業者さんが施工していきます。

通り芯と配管の関係とスリーブ入れと墨だしと収まり取り合い確認

配管ではだいたい、「スリーブ入れ」という

工程が仮設水道の設置の次くらいに来ます。

その施工のために「スリーブ図」という図面を施工管理は

書いています。どの位置にどの高さでどのサイズを?

という部分を落としていきます。

このスリーブ図には通り芯から配管の芯までの距離がミリ単位で記載

されています。そして、ボイド管スリーブのさや管のようなものを入れる場合

はそのスリーブの径とSL(スラブ)からの高さが記載されています。

なので、各スリーブの間隔とその径が3倍以上か?

ですとか、梁の芯≒通り芯からの離れがいくつか

などのチェックにもなります。

RCで

※梁の高さスラブ面の厚みは基礎図と基礎図の詳細図が別途必要となります

それまでに、どこに?何を?どう?という

部分を決めておく必要があります。

当然当日までの人員や部材の手配や他業者さんの乗り込み状況や

配筋などの状況なども調整しておく必要があります。

スリーブという配管のためのさや管はどこに通せばいいというわけではなく

躯体の強度に影響する部分ですから配管のルールがあります、

梁せいの1.5倍かんの面から離しましょうとか、

配管の3倍の間隔を各々取りましょうとか、

梁せいの3分の1以内の穴にしましょう

とかとかです。

他の配管(ガス、換気、上下水、通気、電気消防等)

との取り合いも決めておく必要があります。

木造はやや緩いかもしれませんが、自由では当然ないです。

配管の穴だらけで、建物壊れやすくなりましたーでは通りませんので。

各配管のルートや衛星器具等の収まり他構造体や仕上げ面との取り合いなどの

確認にも必要となります。(逆算でここまで見ておかないとこの工程ですべてが狂います

ので施工図には当然器具まで記載されています。

排水芯なども特に重要とされています。

通り芯と配管の施工図上での描かれ方でのざっくりなはなし

施工図もしくは配管スケッチを書いている施工管理さんを

見ているとまずはじめにすることは

「建築全部くれ」

といいます、木造でもRCでも

配管の納まりを検討するのにP図設備図のみ送ってくる監督さんは

結構多いです。

まず施工図を描くには全部くれ

ということです。A(意匠)、S(構造))、P(設備))その他全部です。

案内図、配置図あたりを忘れるかたも多い?

です。「全部くれ」を連呼する。まずはそれが大事です。

配管の施工図面はこの通り芯が記載されているので、

通り芯から何ミリという単位で配管をしていきます

RCなどはほぼそう、

木造でも取り合いの兼ね合い収まり検討の兼ね合いで

図面を見るものはそれを基準に配管を記載されている施工図を基準として、

施工していきます

スリーブ図

土間、外構、配管図

施工図である、配管図には大体

通り芯と配管の立ち上がりとスリーブの位置までの距離がミリ単位で記載されています。

床をコンクリで打つ前にスリーブという配管するためのさや管を入れておく必要があるので、

その位置は重要です。

コンクリで打ってから配管は基本しませんから。

また器具の立ち上がりの排水芯も記載されています。

通り芯を出すのは建築の監督さんの仕事です。

それを基準にものがつくられていくからです。

大きい現場だとそういう隅出し専門の会社さんもあるようです。

スリーブの位置の配管の芯は重要です。

躯体の構造の強度の関係からどの位置にどのサイズまでなら穴をあけていいよ

というのが決まっています。

建物の強度に影響する部分ですから特に重要です。

通り芯にルールはあるのか

わからない

なぜなら設備屋の人間だから、ただ、図面を多く見る職業柄としては

木造では909ピッチ、910ピッチで書いてあることが多い

RCだと通り芯の間隔は一概に言えない。

という印象だけです。設備屋さん目線ですが

位置の基準

という目線が大きいです。排水のルートとか基礎の立ち上がり、

各階の配管の位置はXの何通りから〇mmとか、Yの何通りから〇mmとか

みるのではないでしょうか。

水糸、やり方

の水糸が通り芯になるので、一度見るといいでしょう。

ルールというか、現場では通り芯がルールというか基準になるもの、

という印象です。

構造、消防、建築関連の法律とリンクしているのでは?

という想像は可能ですが。

余談ですが、不動産では壁芯(かべしん)≒通り芯です

屋内の平米水だしで使います。対義語は「内法」(うちのり)です。

内法の平米数<壁芯平米数です

通り芯がわかると何が施工で便利か

ある程度わかったふりができるようになると

ああ通り芯の話かーまたRCの配管スペースとか取り合いの

はなしとか。

わかるようになります。

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