という方向けへの記事となります。
はじめに結論:60-100L人9H0.2人/平米
この記事では
- 基準通りやると馬鹿だか水量になるとわかる
- 複数の方式がわかる
- 給水方式により計算のつぼが違うとわかる
本記事の内容
- 全体給水概要と階高と水圧
- 多所帯2-3階mで直結増圧給水方式の簡便的な一覧表
- 特例直圧給水方式とは
- 全体給水水量の計算
- 引き込み口径の決定 1日平均使用水量÷60=1分辺りの平均使用水量 1.5m/毎秒を表で確認
- 水道事業者直管換算長例
給水装置工事主任技術者の試験などで出る設計の考え方といわゆる設備設計の考え方が
違うんんですよね、というか微妙に差がある(まあたりりゃいんだけど)
まあ、ここいらへんの本ガチヨミすればなんとかなりますけどねー

全体給水概要と階高と水圧
用途 | 事務所 | ||
---|---|---|---|
給水方式 | 特例直圧給水 | 特例直圧給水 | |
1号棟 | 2号棟 | ||
階高 | 3 | 3 | |
建築面積 | 400 | 400 | |
延床 | 1200 | 1200 | 計2400平米 |
敷地面積 | 2300 | – | |
天井高 | 3.8 | 3.8 | 3Fだけど床配管なんで×2で7.6 |
GL差 | 0 | 0 | 敷地はフラット |
配水管からGLの高さ(DP) | 1.2 | 1.2 | 本管から地面までの高さ |
天井配管 | × | × | |
想定最高値階給水栓の高さ | 1.5 | 1.5 | 3F床から水栓までの高さ |
想定最高値階給水栓の高さ | 10.3 | 10.3 | 3.8*2+1.2+1.5=10.3 |
余裕水頭 | 1.5 | 1.5 | 配水管の水圧下振れ加味 |
給水高 | 11.8 | 11.8 | 合計の給水高=必要水頭 |
水圧調査近隣配水管水圧 | 0.39 | 0.39 | 39mに対し12mなら0.2以上
39-12=27 |
★水頭のみでの仮計算 | 27.2 | 27.2 | 39-11.8 |
末端最高位給水栓の作動水圧 | FV WC | ||
末端最高位までの配管延長 | ー | ||
給水管メイン管口径 | 50 | 40 | |
想定同時使用 | |||
各種計算方式 | |||
なんか小難しいこと沢山ですが、毎回こんながちがちでやらないです。
まず、
水圧と高さが大事
です。
理由は:高さは一番水圧を下げるから、配水管の水圧は変えられないから
これにより、
増圧ポンプを付ける、タンクを付ける(あまり最近はない)=給水方式の検討と見直し
それでも付けないなら
ギリギリまで太く持っていく
これはできるだけ避けたい部分ですが、多所帯ではごくごく普通の考え方です。
給水系統図も延長の長い(遠い)ところの横引き管は太めにする
というのが一般的です
なぜなら
理由は:同時に使用した際の水量が担保できなくなるから(同時使用)
です。
まあ、日本では人口働き手で3分の1になるから心配無用
まあ、ここでも書いている

これを参考に今回いろいろオサライしていますがー(知らない事もおおかった!)
高さと水圧の簡易的な確認時点であやしいラインの時はその場で調整に入り給水方式と予算の兼ね合いでの調整などが必要
です
まあ、ここまでガチでやらんで、ほぼほぼ、簡便的な一覧表で済ますケースが多いです。
今回は
特例直圧且つ事務所
というケースなので特殊ですね。
多所帯2-3階mで直結増圧給水方式の簡便的な一覧表
引用ここから
出典:富士市

引用ここまで
20-50mmの直結直圧ではこちらの簡便的な表で換算します
また、
直結直圧の給水方式以外は大体が
直結増圧式の給水方式では
居室でのこれまた簡便的な計算式などがあり、
水理計算のソフトもあり、
直結増圧式の給水方式では増圧ポンプならばポンプ屋が作成する
のでそこまで大がかりではないです。
まあ、
責任所在は水道局でなくお施主さんと給水装置工事事業者の当該主任技術者
というのが水道局でのオチです
とはいえ
実際は新築などでは建築と設計屋さんも責任を持つ
というケースがほとんどです、そんな
設備屋が悪い!みたいな建築さんは業者消えますからね
特例直圧給水方式とは
特例直圧ってなんすか?
特例直圧のリスク:配水管の水圧で水理計算上足りるならそれでもいいけど水量足りなくなったら施主の費用で増圧ポンプ買って付けてね
という方式です
水道局はその場合面倒見ないということですね
全体給水水量の計算
- 面積
- 人員
- 一般的な「事務所」の係数で計算し水量を出す
全体給水量 | ||||
---|---|---|---|---|
数値 | 単位 | 備考 | ||
延床面積 | 2400 | 平米 | ||
有効面積 0.8とした | 1920 | 平米 | A図 | |
有効面積あたり0.2人 1920*0.2 | 384 | 人 | 事務所0.2人平米 | |
1日予想給水量 一人060L 384*60 | 23040 | L | 60-100L節水器具時世 | |
1日予想平均給水時間 9時間 23040/9 | 2560 | L/h | 事務所9h | |
時間最大予想給水量 時間平均×2 2560*2 | 5120 | L/h | 2倍 | |
ピーク時予想給水量 時間平均×4/60 | 170 | L/m | 2560*4/60 4倍の分なので割60 |
- 時間最大は時間平均の2倍
- ピーク時予想給水は時間平均の4倍
引き込み口径の決定 1日平均使用水量÷60=1分辺りの平均使用水量 1.5m/毎秒を表で確認
1日予想平均給水時間 9時間 23040/9 | 2560 | L/h | 事務所9h | |
---|---|---|---|---|
1日予想平均給水時間(1分あたり) | 42.6 | L/m | 2560÷60 |
一般配管用ステンレス鋼管 流量線図 ヘーゼンウィリアムス
設 計 編 – ステンレス協会
引用URL https://www.jssa.gr.jp/greenpipe/wp-content/uploads/2017/02/manuals.002.pdf
引用ここから

引用ここまで
流量線図を数値化している表ですね
1日予想平均を1分辺り42.6L毎分からだと引き込み口径は25mmで足りそうですね
ただし今回既存が50mmで引き込み済みとなり、他の要因でも十分な口径かを
確認してみます。
まあ、新設部分はメインはインチ(25mm)あればまあ、いけるだろ
という部分では安心です。まあ、給水装置の本だと切り上げで30mmになりますがね
まあ、既存の増築で土中埋設はメインは引き込み同径で50なので、
増築部分は40mmのワンサイズダウンですが
水道事業者直管換算長例
出典:東京都水道局
表−4 各径別の直管換算長(単位:m) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
呼び径(mm) | 分水栓 | 旧管併用給水せき | 単独給水栓 | 地上止水栓 | 下左配管止水栓 | 枝長 | 枝長合計 | 逆止弁付きメータバルブ | 直管換算長 |
13 | 2.1 | 0 | 2 | 1.5 | 1.5 | 3 | 6.6 | 5.9 | 16 |
20 | 3.2 | 0 | 3 | 1.5 | 1.5 | 3 | 7.7 | 6.2 | 20 |
25 | 4.4 | 0 | 4 | 2 | 2 | 4 | 10.4 | 6.2 | 25 |
30 | 5.6 | 0 | 5 | 2 | 2 | 4 | 11.6 | 6.2 | 30 |
40 | 7.6 | 0 | 7 | 3 | 3 | 4 | 14.6 | 6.2 | 40 |
50 | 9.6 | 0 | 9 | 3 | 3 | 4 | 16.6 | 6.2 | 50 |
※ (16)は標準的な住宅1戸分の代表値 | |||||||||
表−6 水栓器具の直管換算長 | |||||||||
種類 | 呼び径(mm) | 直管換算長(m) | |||||||
単独止水栓 | 13 | 2.8〜7.4 | |||||||
甲型止水栓 | 20 | 4.8〜7.4 | |||||||
甲型止水栓 | 25 | 6.3〜8.3 | |||||||
ユニット止水栓 | 13 | 6.1〜6.5 | |||||||
横水栓 | 20 | 9.4〜13.5 | |||||||
ボールタップ | 13 | 17.8〜32.5 | |||||||
スパーク栓 | 13 | 0.6 | |||||||
スパーク栓 | 20 | 0.9〜1.2 | |||||||
スパーク栓 | 25 | 0.4 | |||||||
スパーク栓 | 30 | 0.7 | |||||||
スパーク栓 | 40 | 0.7〜1.4 | |||||||
アングル止水栓 | 13 | 3.5〜5.9 | |||||||
表−5 各器具の直管換算長(T1.10 直管換算長+器具) | |||||||||
器具名 | 直管換算長 | ||||||||
13㎜単水栓 | 12.4m | ||||||||
13㎜ボールタップ | 27.6m | ||||||||
13㎜ユニット止水栓 | 4.3m | ||||||||
13㎜アングルバルブ | 4.3m | ||||||||
25㎜単水栓 | 6.1m | ||||||||
25㎜ボールタップ | 21.1m | ||||||||
25㎜分水栓取り出し | 7.3m | ||||||||
※13㎜アングルバルブの直管換算長は13㎜単水栓 | |||||||||
表−7 管継手の直管換算長 | |||||||||
呼び径(mm) | 曲がれる場合:90°曲管(m) | 曲がれない場合:90°曲管(m) | 45°曲管(m) | ||||||
13 | 1 | ||||||||
20 | 1.5 | 1.5 | |||||||
25 | 2 | 2 | 1 | ||||||
30 | 3 | 3 | 1.5 | ||||||
40 | 4 | 4 | 2 | ||||||
50 | 6 | 6 | 3 | ||||||
下段の表(水道メータ、立上り、分水栓などの組合せ) | |||||||||
区間 | 表示 | 既定直管長 L(m) | 枝長(m) | 枝長合計 | 枝長合計(%) | 立上り高さ h (m) | 所要水頭 h₀ (m) | 備考 | |
給水栓下流 | 173 | 50 | 0 | 0 | 0/1000 | 1 | 0.65 ± 1.0 | ||
立上り | 175 | 50 | 13.2 | 6.6 | 0.13 | — | 0.65 ± 1.0 | ||
甲止水栓 | 175 | 50 | 6.5 | 3.2 | 0.065 | — | 0.65 ± 1.0 | ||
分水栓 | 173 | 50 | 6.3 | 3.2 | 0.32 | — | 0.65 ± 1.0 | ||
小計 | 3.81 | ||||||||
ここまで
もうね、この間に、給水の図面書いているんよ、
そいで、末端最高位まで蛍光ペンでなぞるんよ、
んで、主たる管種変更、分岐箇所で印つけて区間を設定すんのよ
- 給水の図面書く
- 末端最高位まで蛍光ペンでなぞる
- 主たる管種変更、分岐箇所で印つけて区間を設定
したら計算なんよ。
居室の特例直圧給水方式ならソフトでいけんねやけど、
ヒマヒマジンなんで手動とかやってみようかな、、と地獄みてます。ww
引用URL
https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000019d1700000006/resource/8dbc45a3-f3c6-4bb1-b723-2b2c4503d11b
流量線図計算HIVP
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結構書いているなー
まあ、ここでも書いている

これを参考に今回いろいろオサライしていますがー(知らない事もおおかった!)
まあ、ここいらへんの本ガチヨミすればなんとかなりますけどねー
