1級2級管工事のコツ

下水で大阪の処理施設での爆発について勝手に考察

ご注意:こちらはニュースに基づく考察レベルの記事であることを予めご了承ください。

爆発は経験ないですが、

酸欠専任どころか入社1ヶ月目に

いきなり地下ピット入る世界線にはいます。(労基つうほー)

「わからないです」さん
「わからないです」さん

大阪で下水の施設で爆発があったらしい

下水で爆発?は?なんで?

 

という方向けへの記事となります。

 

最近の下水のはやりはなにかなー

とお気楽ブロガーが調べていたら

提供GOOGLEトレンド

ん?

大阪爆発!?

 

なにやら処理場で爆発があったらしい。

 

!!!

なんだろう?と思い調べてみました。

大阪の下水施設で爆発があったようです

参照:NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240912/k10014580101000.html
引用ここから

大阪 西区の下水処理関連施設で爆発か 市職員含む4人けが
12日昼ごろ、大阪 西区にある、汚水を下水処理場に送るための市が管理する施設で「爆発音がした」と通報があり、4人がけがをしました。当時、施設ではにおいを防ぐためにマンホールの隙間を埋める工事が行われていて、警察などが状況を調べています。

引用ここまで

まず、お怪我をされた方々の1日も早い回復をお祈り申し上げます

 

はじめに結論:処理場レベルで臭気にフタしてポンプを使うのはガスため込んで爆発するかも

この記事では

  • 爆発の原因についてはわかりません
  • ポンプ場がなぜ街中にあるかがわかる
  • 大阪の合流式がわかる
  • 下水とガスについてわかる
  • 下水の作業での安全対策についてわかる

 

本記事の内容

  • なんで可燃性のガスが出るの?
  • 大阪の市内はほぼ合流抽水所ってなに?なんでポンプがいるの?
  • 臭気対策でマンホールの隙間を埋める作業って

 

 

なんで可燃性のガスが出るの?

 

 

市のHPでは可燃性ガスが出ていた

と報じられています。

引用URL
大阪市HPより

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kensetsu/0000635634.html

引用ここから

マンホールの臭気対策に伴い、マンホール周りの隙間埋め作業を行っていました。
作業が終了したので、排水ポンプを試運転したところ爆発が発生しました。
現在もなお当該抽水所において可燃性ガスが検知されていることから、消防局により立ち入りが規制されていますが、現場における換気作業を継続して実施し、再爆発が発生しないよう管理できております。

引用ここまで

 

 

下水にはガスがセットです。

簡単に言うと、トイレの臭いの超濃縮版ということです

理由はトイレに流す汚水にはガスが微量ですが含まれます

実は水道屋の下水の試験でも必ず

硫化水素やばいから

人が死ぬから

マンホールとか

商業ビルなどの下水のピット(ためておくところ)でも出るから

気をつけてくださいと教えられます。

ポンプで送り出す(今回の話の小さい規模版)

の話は絶対でます。

  • 酸素欠乏危険作業主任者

という講習と試験で受けれる

講習を下水道局の人や

建築の下水の設備系の人は

受けるんですが、

必ず硫化水素の危険な点は話題となります。

水道屋の必須資格の

  • 排水設備責任技術者

の講習本でも必ず乗ります。

ただし

今回の事故が硫化水素とは断定できません。

可燃性ガスが出ていたという記述はありましたが、

不明だからです。

メタンである消火ガスの可能性もあります

 

 

https://webmagazine.nedo.go.jp/practical-realization/articles/201103metawater/

参照URL

https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2008033100160/

引用ここから

下水浄化工場で水をきれいにする過程で、「汚泥」というものが出てきます。この「汚泥」を消化タンクで約37度の温度に保つと、汚泥が分解されて「消化ガス」が発生します。この「消化ガス」は、メタンが主成分なので可燃性ガスです。冷暖房装置導入前は、消化タンクを温めるボイラーの燃料として使用し、残りは燃やして大気中に放出していました。

引用ここまで

近年では下水の汚泥をガスにして再利用していく試みが試されています

 

大阪の市内はほぼ合流抽水所ってなに?なんでポンプがいるの?

 

雨水のためておくところ

と一部報道でありましたが、

雨水だけではないようです、

 

大阪市内はほぼ全域合流式

 

 

理由はほぼ全域大阪市は合流式で

  • 汚水(しにょうを含む排水:)例)トイレ)
  • 雑排水(しにょうを含まない排水:)例)風呂、台所、洗面
  • 雨水

が雨水とセットで流れているからです

東京オリンピックで問題になったあれです。(雨が降り処理能力を超えるとそのまま海に流す処理の件)

 

参照URL
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/cmsfiles/contents/0000202/202889/02_betuzu_gouryusiki_bunnryuusiki.pdf

 

抽水所(ちゅうすいしょ)ってなに?=ポンプ場

 

ポンプ場です、

ポンプ場は、

  • 流れてくる下水→処理場

の間にあります

 

  • 流れてくる下水→ポンプ場→処理場

なんでポンプ場がいるの?

自然勾配で原則下水は流すから

下水の流し方には2種類あります

  • 自然勾配(自然流下しぜんりゅうか)
  • ポンプアップ(機械で圧送)

地形が厳しいところ、

また今回のような川の近く

なんで川の近くにいるの?

という話ですが、

合流式だと雨が多いとき→管があふれる、その前に

→川に無理な分を処理せずに流す

 

大阪府流域下水道ポンプ運転状況
http://www.osaka-gesui-portal.net/public/internet.html

大雨でないと稼働していないようです9月14日朝現在青

ポンプ場の役割

https://www.pref.osaka.lg.jp/o130130/gesui_jigyo/point/gesui_pump.html

 

今回の場所も

川も近いようです

https://www.google.com/maps/place/%E9%95%B7%E5%A0%80%E6%8A%BD%E6%B0%B4%E6%89%80/@34.6762684,135.4690005,14z/data=!4m6!3m5!1s0x6000e7f95c51ca19:0x4bfaf661bb1ab2a5!8m2!3d34.6755625!4d135.4850508!16s%2Fg%2F11j31ywdh7?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI0MDkxMS4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D

 

下水台帳だと

参照URL

下水道台帳
https://www.gesuikanro.city.osaka.lg.jp/emap/html/bbs/gmap.jsp?

引用ここから

6m流入2-3本8mから流出2本1本は?1本は桜川第二ポンプ場行.png

引用ここまで

 

 

抽水所(ちゅうすいじょ)のポンプがバカでかいです

人の背丈ほどのポンプの外径です150cm前後?

https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000009540.html

貯留しポンプで圧送する幹線の施設のようだ、

下水の沢山たまった管メインの管を

幹線といいます。

処理場行きだったりしますが

桜川第二抽水所へ向かう中間のポンプ場のようです

 

下水は自然勾配で管に角度をゆるくつけていますが

それでもゆる勾配でも処理場に向かうとどんどん深くなります。

現地の深さも6mとなり

通常道路での下水は

1,2m以上

深くて2m3m前後ですが

そうとう深いことがわかります

すんごい苦労して下水は流れていることがよくわかります。

 

臭気のマンホールの隙間を埋めポンプを稼働させるとき

 

現地では臭気対策のマンホールまわりの作業とのこと

 

  • 雨が多くないとき→処理場行き→ポンプ稼働少ない
  • 雨が多いとき→処理場+河川行き→ポンプ稼働多い

 

ここ数日大雨ではないので、ポンプもおそらく停止して

作業が行われていたのでしょうが

  • 雨が多い→滞留ガスも少ない
  • 雨が少ない→滞留ガスが多い

 

  • 臭気があった→ガスの逃げ道があった
  • 臭気対策を行った→ガスの逃げ道が減った

仮説ですが

このことによる

濃度の高いガスがある状態でポンプを試験稼働させた

(おそらく電気稼働ではなく、内燃機関のポンプ)

によるスパーク

もしくは、施工時の工具のスパークなどによる

ものが原因かもしれません。

作業後の試運転時というのでポンプの可燃性ガスの滞留と

ポンプ

そもそも臭気出ているということは

処理施設規模では十分な換気と

酸素欠乏危険作業主任者を任命しての作業は必須かもしれません。

処理施設規模だと敷地が広いので

どうしてもそこまでガスは出ないだろうと

思いがちな環境とも思われますが、

  • メタンは空気よりも軽く
  • 硫化水素は空気よりも重い

ようですはたして

何のガスが原因なのか、

臭気対策はマンホールの閉塞がはたして適切なのか?

屋内なら屋上から何センチはなすなどありますが、

近隣の住宅密集具合だと

煙突を建てるような予算も現実的な施工方法も

見当たらないようにみえます。

近隣からの臭気の苦情もあったのかもしれません。

なんとも言えませんが

規模の大きい施設の臭気対策は大変ですね

可燃性の気体についてはわからないので

なんとも言えませんが、

臭気対策としてマンホールの隙間を埋めるという

対策が処理施設として

十分なのか知りたいです。

他の大きな自治体はどのようにポンプ施設の臭気や汚泥対策をしているのでしょうね

以上となります。

関連記事です

公共汚水桝とは?下水道管理者による違いとポイント6選公共汚水桝とは?下水道管理者による違いとポイント6選知りたいですか?を解説します。6パターンです。必見です。公共汚水桝とは?ご覧ください。...
排水のトラップの種類を覚えるコツ5選排水のトラップの種類を覚えるコツ5選知りたいですか?排水のトラップの種類を覚えるコツ5選を解説します。必見です。ご覧ください...
雨水の放流先がわからないときのポイント5選【初心者向け】雨水の放流先がわからないときのポイント5選【初心者向け】知りたいですか?雨水の放流先がわからないときのポイント5選【初心者向け】を解説します。5パターンです。必見です。ご覧ください。 ...
排水設備の勾配の基準1分で簡単把握排水設備の勾配の基準1分で簡単把握知りたいですかポイント3つです排水設備の勾配の基準1分で簡単把握について解説します是非ご覧ください...
下水道での地盤高とは、使い分けとして3つあるというお話下水道での地盤高とは、使い分けとして3つあるというお話知りたいですか?下水道での地盤高とは、使い分けとして3つあるを解説します。3パターンです。必見です。ご覧ください。 ...
下水図面の書き方での検討事項は5つ【初心者向け】下水図面の書き方での検討事項は5つ【初心者向け】知りたいですか?計画手順も追記しましたよ!下水図面の書き方での検討事項は5つ【初心者向け】を解説します。必見です。ご覧ください。 ...

https://setubimemo.com/%e4%b8%8a%e6%b0%b4%e9%81%93%e3%81%a8%e4%b8%8b%e6%b0%b4%e9%81%93%e3%81%ae%e9%81%95%e3%81%84%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%ab%ef%bc%9f%e3%81%9d%e3%82%8c%e3%81%af%e9%a3%b2%e3%82%81%e3%82%8b%e6%b0%b4/

排水設備の図面の見方は簡単(深さ、勾配、ます間の距離)排水設備の図面の見方は簡単(深さ、勾配、ます間の距離)知りたいですか?排水設備の図面の見方は簡単(深さ、勾配、ます間の距離)を解説します。3パターンです。必見です。ご覧ください。 ...
下水人孔の構造と道路占用位置の関係【そりゃそうだ!】下水人孔の構造と道路占用位置の関係【そりゃそうだ!】知りたいですか?下水人孔の構造と道路占用位置の関係【そりゃそうだ!】を解説します。3パターンです。必見です。ご覧ください。 ...
排水設備工事責任技術者の勉強法【簡単】計算問題攻略排水設備工事責任技術者の勉強法【簡単】計算問題攻略について知りたいですかポイント4つです排水設備工事責任技術者の勉強法【簡単】計算問題攻略是非ご覧ください...
結合通気管はブランチ間隔は横主管が2.5m10個で設置が必要結合通気管はブランチ間隔は横主管が2.5m10個で設置知りたいですか?結合通気管はブランチ間隔は横主管が2.5m10個で設置を解説します。3パターンです。必見です。ご覧ください。 ...
下水道の雨水と汚水について【初心者向け】下水道の雨水と汚水について【初心者向け】について知りたいですかポイント2つです下水道の雨水と汚水について【初心者向け】是非ご覧ください...
【初心者向け】雨水浸透施設でゲリラ豪雨対応ポイント3つ【初心者向け】雨水浸透施設でゲリラ豪雨対応ポイント3つについて知りたいですかポイント4つです【初心者向け】雨水浸透施設でゲリラ豪雨対応ポイント3つ是非ご覧ください...
PR
予算1人2万ちょいで草津にいってきたレポ
PR
サイト内検索できます
関連記事です