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1級2級管工事のコツ

不動産の下水道調査のポイント3つ!【私設公設見分け方】

 

下水のインフラ状況ってどう調べんだろう?

重要説明事項でインフラまわりの調査

が必要なんですが、正直

よくわからないんですよねー

という方向けへの記事となります

 

いきなり結論ですが、私設公設は汚水桝の蓋に

市のマーク、下水道のマーク、場合により「接続」

と書かれているなど、結論

下水道管理者の基準によります

位置と写真と下水道管理者の台帳での確認と相談で確定しましょう。

不動産のインフラ調査、一番簡単そうで

大変かもしれないのが下水道かと思います。

電線のように見えない、ガスや水道や

電気、電話のように図面が明確でないなど。

水道屋さんの調査依頼時の段階別の

調査方法をお教えします。

この記事では

  • 公共汚水桝の特徴がわかる
  • 下水道の有無の確認方法がわかる

 

本記事の内容

  • 現場
  • 管理者図面
  • 管理者相談

 

現場

現場が大事です。

結局は現地の桝の位置と深さありきです。

公共汚水桝は下水道管理者のものなので、

厳密には下水道管理者の確認もしくは立ち合いのもと行うと完璧ですが、

そうでない場合はいろいろ気を付けてください。

そこはご自身の判断となります。

 

汚水桝の確認

公共汚水桝と宅内の汚水ます、雨水桝の位置深さを測りましょう

位置

民民の境界から何メートル何センチ、宅内の桝なら官民の

境界から何メートル何センチ、ミリまでは施工業者で必要ですがおまかせです

 

 

種類

種類とはいうけど、みためもいろいろそもそもどういう種類があるの?

 

という疑問があると思います。

種類は

大まかにわけて

  • おすい
  • うすい
  • 合流

 

の3種類です

 

役所(公共下水道管理者)により違います。

 

分流はおすいうすいにわけて

合流は一緒ということです。

呼び名は役所によるので

ローカルルールとの闘いと割り切ってください。

たまに新人職員に4月移動直後に間違いを教えられることも

あるので要注意です。

全体の漫画です

事前調査で現地へ出向くとき必要なもの

  • 軍手
  • 配置図なければ測量図
  • 案内図
  • メジャー(スケール)

でしょうか。

確認するものは

  • 位置
  • 種類

となります。

より水道屋さんよりだと

  • 枡の立ち上がりの径
  • 管の深さ
  • 本管の深さ
  • 境界からの入り(道路境界からますの芯までの距離)
  • ますの深さ
  • 裏かんの種類径
  • 取り付け管の径種類
  • 閉塞状況
  • 私道ならば流下(下流側)のますの深さ、径

となりますが、公共下水の有無や

私設(≒私道)下水の有無でしたら、そこまではいらないかもしれません。

 

つぎに枡の位置ですが、

まあ目視でだいたいここくらいと

配置図

なければ測量図に書いておくのもいいですが、

できれば民間と民間の隣地境界からの

ますの芯までの距離を

十センチ単位区依頼までで

はかっておくといいです。

 

 

 

こんなかんじで、ますの中心まででしょうか

 

 

次に種類と数です。

どんな種類のますが、何個

という部分です

  • 種類

例)

汚水ます1個(合流)

おすいます1個、雨水1個

汚水ます2個

などです。

注意する点は自治体≒下水道管理者

により公共汚水桝の種類やマークなどが違うことです

だいたい官民境界道路境界のど

もっと違うのが

道路上のL型にある場合、

道路上にある場合、

宅内にあらう場合があるのです。

こんなかんじです。

しかも道路上とL型と両方にある自治体もあります。

 

 

こちらは四角のL型の側溝のふたの下に

オレンジ色のますまるい枡が

あるタイプです、道路境界の境界

にあります

 

 

 

こちらは宅内にある塩ビの枡のタイプ

市のマークがある場合もありますし、

こんなかんじです。

後述しますが

接続

とだけ書かれているものもあります。

 

 

こちらは宅内の鋳鉄のフタのタイプ

市のマークなどがついているのが一般的です。

一昔前はコンクリだったりしますので、

塩ビや鋳鉄のみは比較的最近の材質のパターンです。

(いまだにコンクリますのみのエリアもありますが)

 

次に種類ですが。

本管の処理について書いてあります

宅内の雨水の処理とはほぼ同じですが厳密にはイコールではないですので注意してください

こちらはまた別の機会に

 

 

下水の本管の処理が合流式の場合

合流

などとかかれています

 

 

 

下水の本管の処理方式が

分流式で

雨水系統の場合

雨水

と書かれています

 

 

 

宅内の雨水を

一旦公共浸透ます

で浸透させるときに

浸透と書かれていrます

接続先は本管が合流の場合

合流本管へ、

接続されます。

 

 

 

宅内に塩ビますで接続

とだけかかれているところもあります。

文集式で汚水のみの処理の系統の場合が多いです。

 

これらの個数と位置を落としておくといいでしょう。

 

 

L型しんとうます
L型合流

 

これは道路の雨公共汚水桝と間違えやすい、ポイントは道の雨を拾う穴これは道路の雨公共汚水桝と間違えやすい、ポイントは道の雨を拾う穴

 

公道上鋳鉄なかは塩ビ小口径合流公道上小口径合流

 

手前は公共汚水桝、奥は本管人孔

 

道路上(セットバックでL型タイプから変更)合流

深さ材質

公共汚水桝の深さにより建物の規模が大きいRCなど

だと、深さがわかると建築計画上は必要ですが、不動産売買では

公桝(公共汚水桝)があるか否か、私道で他の所帯と

共用していないか否かが肝心です。

私道の場合は深さが浅い場合もあり、

後日私道内で買主側で引き込み直す場合もあるので、

深さは大事です。

ここまでのまとめ

  • 現地、下水台帳、それぞれでますの位置と公設私設を確認しよう

浄化槽

公共下水道の本管が私道の先や当該敷地の全面道路にないばあい

公共汚水桝から接続することができない場合、

公共下水道がない

敷地、浄化槽での処理の場合があります。

注意点

  • 撤去には自治体指定の業者での撤去を求められる
  • 撤去の届が自治体により必要
  • 自治体により、浄化槽の設置と申請と使用に費用がかかる場合がある
  • 売主の無届により買主へ過去の費用の負担がかかるケースもある

全部自治体役所により違う

という点だけ覚えておいてください。

通常の下水道管理者以外の部署の

場合もあるので当該地の役所で確認しましょう

公共下水道が全面道路にくることを

「供用開始」

といいます。

この場合、「いやいや浄化槽でいいようちは!」

とならないのです。

「3年以内に本管につなぐ施工を自費(たまに公費)で行うこと」

というルールがあるからです。

引用URL
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333AC0000000079

水洗便所への改造義務等)
第十一条の三 処理区域内においてくみ取便所が設けられている建築物を所有する者は、当該処理区域についての第九条第二項において準用する同条第一項の規定により公示された下水の処理を開始すべき日から三年以内に、その便所を水洗便所(汚水管が公共下水道に連結されたものに限る。以下同じ。)に改造しなければならない。

下水道が全面道路にくることを

「供用開始」といいます。

簡易水洗便所の場合も公共下水道への接続の宅内工事と公道の公桝設置と取り付け管の

施工義務と費用が乗じるということですから。

浄化槽のエリアの場合は、もよりの下水道課などで

「本管がきて、供用開始の予定はありますか?」

と聞いておくといいでしょう。

 

桝立ち上がりの径

コンクリの蓋ですと厳しいですが、スケール、(メジャー)

で測り、写真と簡単な配置図でスケッチをしておくといいです

一般的には一昔前はコンクリで内径φ350φ500

最近は塩ビのφ200の立ち上がりのますが多いです。

メイン管の径、材質など

ますの中を開けてよくみると宅内側の管(うらかん)

と公道本管へ向かう取り付け管(とりつけかん)

の管口(かんぐち)

が見えます。

大体φ150ですが、大きい敷地だとφ200の場合もあります。

 

 

私道など、隣地とまたぐ場合

下水道管理者の台帳にもなく、現地に公共汚水桝も

なく、相談しても

「私道内だからね」

という場合はほぼ

私設ますです。

単独で下水道本管へ接続されているケースは少なく。

 

私道内の各家をまたいでいるケースがほとんどです。

私道ないの桝の接続を確認するには?

→水道屋さんなどに頼んでますをあけ。水をバケツなどで流し、

上流側と下流側2か所で流れてくるか否かを目視で確認する。

予算があれば、カメラ

家を建て替えたりアパートなどにするときの権利は?

私設のますの場合、私道内の汚水管を共有しているので

念のため共有の承諾を近隣さんと交わすのが安心です。

ただし、既存の桝を使い、建物の規模も変わらない場合は

そこまでシビアになる必要はないときもあります。

戸建てからアパートに変えるなどの場合は、

単独で引き込み直すことをお勧めします。

なぜなら、流れる汚水の量が変わるからです。

 

 

管理者図面

当該地の下水道管理者の図面を入手しましょう

またその際、公共汚水桝(場合により雨水桝)の

有無と位置と種類を聞いておきましょう。

可能であれあば、本管の深さ土被りを聞いておくと満点です。

ちなみに

公共下水道の管理者を

下水道管理者といいます。

一般的には下水道課とか下水局などと呼びます。

 

管理者相談

現地での確認、台帳の取得、写真の撮影と

位置関係の配置図へのスケッチ

疑問点があれば

これらで下水道管理者で相談するといいでしょう。

 

そもそも建築行為をある程度把握しておくと

不動産の見る目も養えるかもしれません。

関連記事で読みやすい本を解説させていただいて

おりますのでよろしければどうぞ

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