給水の同時使用率とはどういうことなのかよくわからない
という方向けへの記事となります。
はじめに結論
お施主さんと主任技術者が責任を持つのが
基本、ただ、水量水圧水質に対しての努力は
してますよね?と問うのも一考
みずを同時に使うと管が太くないとだめよ
ということなんだろうけど、
どういうものなのかよくわからない。
という方向けの記事となります。
この記事では
- 基準となる計算方法が複数あることがわかる
- 仮定口径と計算式と基準水圧で値はブレることがわかる
- 責任所在がわかる
(一応主任技術者責任だけど実際は上位建築元請け施行者の場合が多い
管の径や計算のし方次第ですが、どういう計算法式があるのか、
なぜそうなのか、という部分に踏み込みます。
日常業務としては案件毎に違いがありますが、
基準となる計算方法と使い方を知れます。
本記事の内容
-
- 給水の同時使用率の計り方と概略
- 同時使用率という言葉の意味、なんとくわかっていても説明しきれない
- 具体的な同時使用率の計算方法は複数ある
給水の同時使用率の計り方と概略
給水の同時使用率の計り方は
蛇口の数で算出します。
どういう計算かといいますと、
家の中に蛇口がありますよね、
その蛇口の数が多い場合は
その分沢山の人が住んでいる可能性が高い、
だから水を2人以上の人が使いだす
可能性も高くなるであろう。
という仮説の下で
蛇口の数が多ければ多いほど
同時に使用されるであろうと、
蛇口の数から
求めるやりかたです。
すっかりそのことすら忘れていましたが、
だからそれがなんなんだといいますと、
細い管で沢山の蛇口を付けると、
同時に使用したときに、充分水が出なくなる
ばあいがあるから、水理計算で
事前に建物建てるときに主任技術者さんは
計算しておいてね、
という計算の基準みたいなものです。
よくみなさんは水圧水圧と言われる
わけなんですけども実際は、
水圧でなく水量 なんです。
- 水圧
- 水量
- 水質
給水装置の能書き通りと言えばその通りですし、
まあどちらでもいいといえば
それまでなんですが。
実際使ってみると
しょぼしょぼと水が出るという現象ですので、
水圧が問題という表現もあながち間違いではないです。
近隣の水道の本管の水圧はある程度上下はすれど、
ある程度一定となりますので、
後は所帯数が多いなど蛇口が1本の給水管にたくさんぶらさがっている
建物についてはその管の径を
太くするということが大事となります。
管の直径が2倍になると
断面積は4倍となります、
半径×半径×3.14
という円の面積の話と同じです。
液体の配管内の通り道を断面積で出してます。
口径 | 断面積計算 | 断面積 |
20mm | 10*10*3.14 | 314 |
40mm | 20*20*3.14 | 1256 |
ですからそのぶん同時に使用される
際の水量が確保されるということです。
同時使用率という言葉の意味、なんとくわかっていても説明しきれない
、
上記のように書いてみましたが、いまいち理解が進みませんね。
まあ、同時にたくさん使うと水の出が悪くなることがあるよね。
くらいの理解。これだと、建築さんから設備図を頂いたときに
安定した提案が出来ないこともあるかと思います。
一般的な戸建住宅や、集合住宅の賃貸の部屋
などは想像つきやすいですし、
それほど、難しいことはないのですが、
設計事務所さんなどが入っている
案件などや、高級な?住宅、などでは、お施主様の以降で
大きめの浴槽や、訪問者向け用のシャワー室など、
いわゆる一般の給水計画
では、片手落ちになりかねい場合もあります。
繰り返しになりますが、同時使用率は
それらの給水計画の一つの指標として有効な値となります。
蛇口の数が多いな、と図面を見て思った時は
この同時使用率について提案して見る必要があるかもしれません。
具体的には、メータの口径、既存、もしくは新規、
での給水管の引き込みの口径の選定時には
検討すべき点の一つとなります。
具体的な同時使用率の計算方法は複数ある
総給水用具(水栓)数が◯(あ)の時
同時に使用する給水用具(水栓)数は◯(い)
と想定されます。
という国の基準があります
総給水用具(水栓)数「あ」 | 1 | 2-4 | 5-10 | 11-15 |
同時使用給水用具(水栓)数「い」 | 1 | 2 | 3 | 4 |
あ=>1
のとき
い=>1
となります。
あ=>2−4のとき
い=>2
となります。
あ=>5−10のとき
い=>3
となります。
あ=>11−15のとき
い=>4
となります。
まあ、10個までは同時に3個位の水栓つかうのでは?
という想定です。
一般的な?集合住宅だと
- トイレ
- 洗面
- シャワー
- 洗濯機
- 台所
これで「あ」が5でしょうか?
だとすると「い」は3となります。
2−3人住まいの2DKくらいですと。
お母さんが台所で洗い物、お父さんがお風呂、子供が、
先に上がって歯磨き
で「い」が3
といったところでしょうか。
いくつ以上の水栓数なら気をつけたほうがいいの?
さてさて、これらの使用率だと、同時使用率の水栓数が3から4に変わる時、
総給水用具数(総水栓数)が11超えの13くらいになると、既存の給水管とメータの口径が
20ミリだと足りなくなるかもしれないということを考えておくべきかと思います。
大体20ミリのメータは40/分で使用しましょうね、というものらしいのですね。
で水栓は低く見積もって10L/分以上は使うのでそれが同時使用で4となると
40L/分を超えますから、メータや給水管の口径が小さいと水量がでなくなりがち。
となります。
直結直圧の給水方式では
料理で言う目的としてとして
計画使用水量を出そうねという計画方法があり、
そのためのいうならば料理の道具
参照URLhttps://www.mhlw.go.jp/kyusuidb/kyusui/sys2-3.htm
ここから
同時使用を考慮した給水用具数
種類別吐水量と対応する給水用具の口径
給水用具の標準使用水量
給水用具数と使用水量比
給水戸数と同時使用率
ここまで
があるとのこと
- これだけ蛇口あると大体同時につかうの〇個だよね
- この器具蛇口のタイプなら大体このくらいの口径で1分でこんくらい出るよね
- この口径なら大体このくらい1分でこんくらいでるよね
- 同時使用の値を比(3個あったら1.7個で計算とか)で出すとこの値だね
- 所帯数こんくらいならパーセントでいうとこんくらい使うよね
ということです。
集合では?どういう計算式があるの?
参照URLhttps://www.mhlw.go.jp/kyusuidb/kyusui/sys2-3.htm
ここから
各戸使用水量と給水戸数の同時使用率による方法
戸数から同時使用水量を予測する算定式を用いる方法
居住人数から同時使用水量を予測する算定式を用いる方法
ここまで
ようは料理にたとえるなら調合方法として
- 水量×戸数
- 戸数×同時使用予測
- 人数×同時使用予測
とのこと
まあ掛け算ではないですがそういう条件を合わせるということです
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